僕は工場長として工場全体の管理を行っております。サンコーの製造部は10の課から成り立っております。それぞれの課に特色がある為、それらを把握しながら各課にあった管理をしていかなくてはなりません。大変ではありますが、やりがいを持って取り組んでいます。工場も本社工場と第二工場、それから材料倉庫と3つの拠点がある為、日々3つの拠点を走り回っています。また、自身も人員に欠員が出来た部署へサポートに入ったり、ボール盤を使った穴あけの加工をするなどの実務も日常的に行っています。そうすることで部下とコミュニケーションを日頃から取ることが出来ます。
私がこの会社に入社したのはまだ15歳の時でした。当時は洛陽工業高校、現在の京都工学院高校の定時制に通っており、昼間は仕事、夜は学校という生活を送っておりました。入社のきっかけは工業高校に通っていたこともあり、学校からプラスチックの加工をしているサンコーを紹介してもらったことでした。入社当時は機械設備も少なく、社員も10数名しかいませんでしたが、その分、和気あいあいと仕事をすることができました。そんな環境も相まって、機械を操作してプラスチックを加工する。そして、自分が作った製品がお客様のもとで役に立っているということをより実感でき、プラスチック加工の虜になりました。入社15年目に、工場長としての仕事を会社から与えてもらい、今に至っております。今では機械設備も充実し、社員も100名を超えましたが、さらなる会社の成長に役立てるよう、今も頑張っています。
僕たち製造部は「早く、キレイに、正確に」をモットーとして、モノづくりに励んでいます。しかし、今後、お客様の要望・信頼を満たし続ける為には、今まで以上の努力や創意工夫が必要となってくるでしょう。また、働き方への意識が変わりつつある世の中で、若者にはなかなか製造業に目を向けてもらえなくもなってくるでしょう。それらを打破していくには、製造業の楽しさを伝え、若手加工者を育成していくことが今後のカギになってくると僕は思っています。若手加工者の育成といってもなかなか一筋縄ではいきませんが、サンコーには幸い10年選手、またそれ以上の社員がたくさんいます。ベテラン社員から次世代を担う若手社員に今持っている技術や知識を伝承していくことで加工の楽しさをより感じることも出来ますし、会社全体のレベルも上がってきます。そして、その環境づくりをするのは僕の仕事だと思っています。今いる若手社員や未来の仲間たちに僕がこの会社から教えてもらったようにモノづくりの楽しさを伝えていきたいです。