近年EU向けの輸出関連企業様を中心としてRoHS指令適用に関しての要求が強まっています。樹脂材料におきましても規制物質を含有している材料もあり、企業間での問題に発展するケースもございます。お客様にそういった不安を少しでも拭っていただくため、弊社では多くの対策を講じております。製品を作るだけでなく、少しでもお客様のご期待に添えるよう責任を持ってものづくりに向き合っています。
サンコーではRoHS対応品と非対応品の管理場所を分け、それぞれの保管場所で明示をすることで対応品・非対応品の混在を防いでいます。
各材料のメーカー・品番ごとにRoHSの対応・非対応を確認し、対応しているもの・対応していないものをそれぞれリスト化しています。そうすることによってどの商品が対応なのか、非対応なのかが明確になり、営業部・製造部でも間違いが起こりにくくなります。
追加物質であるフタル酸は接触したものの中で移行する性質を持っています。例を挙げるならば、RoHS対応品を非対応品のビニールシートの上に置いておくだけでフタル酸が移動し、対応品が非対応品になってしまいます。それを防ぐためにテーブルの上のビニールシートやテープ・ペンなどの梱包資材も徹底的にRoHS対応品へと切り替えています。そうすることによってわずかなリスクもなくすことができます。
製造部で商品の製造にかかわる人間はもちろん、営業や営業アシスタントにも勉強会を開催し、RoHSに対しての理解を深めています。会社全体でRoHSに対しての意識を持つことでたとえどこかでミスが起きても誰かがミスに気付けるような環境作りに力を入れています。