お客様が安心して発注できるように。
サンコークオリティーの遵守

豊富な測定器で高精度の検査を実施

検査体制について

品物は作ったら終わりではありません。サンコーでは各製造工程で加工後に工程内検査を実施し、さらに検品課が最終の出荷前検査を行います。何重にもチェックをすることで不良品流出のリスクを低下させ、より早い段階でミスに気付くことが出来ます。また検品課ではISO9001に準じたハイレベルなマニュアルを運用し、完成品は検査員が全図面を検査しております。もちろん協力会社様で製作した品物も全図面検査しておりますのでサンコーの品質を安心して提供することができます。また温度によって寸法変化を起こす樹脂製品には検査環境も重要で半製品や精度が要求される完成品を保管する検査室の温度は23±2℃で24時間管理しています。

正確な測定に必要な環境設備

主な測定機器

サンコーには豊富な測定機器が揃っています。しかしどんなに高性能な測定器でもきちんと管理されていなければ意味がありません。弊社ではブロックゲージを外部校正にかけて標準器とし、その他の測定器は標準器を基準として社内校正をかけております。社内校正は1年に1回行っており、社内全部署の測定器を品質管理部で管理しております。そして、検査の基本となる検品課のノギスは毎朝点検を行い、ブロックゲージとリングゲージで器差を確認してから業務へ移るようにしております。測定器をきちんと管理することで品質の安定にもつながります。また、検査機器の更新にも積極的に取り組んでいます。新しく発売された検査機があればメーカーに説明へ来てもらい、サンコーの検査体制に必要なものかを直接確かめるなど、常に品質向上のためのエッセンスを模索しています。

検査測定器一覧表

測定器 内訳 測定長さ 備考
ハイトゲージ リニアハイト(デジタル式) 600mm ミツトヨLH-600
表面粗さ測定器 サーフテスト ミツトヨSJ-400
画像測定器 画像測定器 100φ キーエンスIM-6020
画像測定器 画像測定器 100×200 キーエンスIM-6700
三次元測定器 三次元測定器 300×250×150 キーエンスXM-1500
ノギス デジタルノギス200 200mm
デジタルノギス300 300mm
アナログ600 600mm
アナログ1000 1000mm
ピッチノギス ピッチノギス300 300mm
ピッチノギス600 600mm
マイクロ 外形マイクロ 0~75mm (3種類)
内径マイクロ(3点式) 12~100mm (10種類)
キャリパー キャリパー(構内径測定) 5~50mm (4種類)
ブロックゲージ ブロックゲージ(1級) 1~100mm (47組)
ピンゲージ ピンゲージ2~12(±0.02) 2~12mm (50本セット)
ピンゲージ1.55~12.525 1.55~12.525mm (1.55~0.025UPセット)
ピンゲージ0.20~2.00 0.20~2.00mm (0.20より0.01UPセット)
栓ゲージ 栓ゲージH7シリーズ 3~40mm (1mmUP)
ネジゲージ プラグゲージ(オス) M3~M12 (標準ピッチ)
リングゲージ(メス) M3~M12 (標準ピッチ)
PTゲージ(オス・メスセット) 1/8~1インチ (6種類)
Rゲージ RTゲージ(凹凸) 1~50mm (6種類)
表面抵抗計 WA-400
表面抵抗計 SRC-01
表面温度測定器 表面温度測定器 TRUSCO TDH-330
表面温度測定器 表面温度測定器 理化工業 DP-350

RoHS(ローズ)指令、有害物質に対する
サンコーの取り組み

近年EU向けの輸出関連企業様を中心としてRoHS指令適用に関しての要求が強まっています。樹脂材料におきましても規制物質を含有している材料もあり、
企業間での問題に発展するケースもございます。お客様にそういった不安を少しでも拭っていただくため、弊社では多くの対策を講じております。
製品を作るだけでなく、少しでもお客様のご期待に添えるよう責任を持ってものづくりに向き合っています。

● RoHSとは

RoHS指令とは欧州連合(EU)で2006年7月1日から施行された電気・電子機器における特定有害物質の使用制限に関する法律です。EU諸国では廃電気・廃電子機器の約90%が正しい処理を経ずに埋立てや焼却されており、化学物質が地下水へ浸出することによる環境汚染、また人体への悪影響が問題となっていました。そこで電気・電子機器のリサイクルを容易にするため、また、最終的に埋立てや焼却処分されるときに、人や環境に影響を与えないように、EUで販売する電気・電子機器の有害物質を非含有とさせることを目的としてRoHS指令は制定されました。RoHS指令では電気・電子機器において具体的に、カドミウム、鉛、水銀、六価クロム、PBB(ポリ臭化ビフェニル)、PBDE(ポリ臭化ジフェニルエーテル)の6種類。また2015年6月からは、フタル酸エステルなど4種類の規制物質が追加され制限物質は計10物質となり、それぞれの使用が制限または禁止されています。この10物質はそれぞれ最大許容濃度が定められ、最大許容濃度を超える量を含む製品はEU域内で製造・販売できません。

● 規制の10物質

鉛(Pb) 1000ppm以下
水銀(Hg) 1000ppm以下
カドミウム(Cd) 100ppm以下
六価クロム(Cr⁶+) 1000ppm以下
ポリ臭化ビフェニール(PBB) 1000ppm以下
ポリ臭化ジフェニールエーテル(PBDE) 1000ppm
フタル酸ビス2-エチルヘキシン(DEHPまたはDOP) 1000ppm以下
フタル酸ブチルベンジル(BBP) 1000ppm以下
フタル酸ジブチル(DBP) 1000ppm以下
フタル酸ジイソブチル(DIBP) 1000ppm以下

RoHSに対する当社の取り組み

RoHS品・非RoHS品の明記

サンコーではRoHS対応品と非対応品の管理場所を分け、それぞれの保管場所で明示をすることで対応品・非対応品の混在を防いでいます。

RoHS対応リストの作成

各材料のメーカー・品番ごとにRoHSの対応・非対応を確認し、対応しているもの・対応していないものをそれぞれリスト化しています。そうすることによってどの商品が対応なのか、非対応なのかが明確になり、営業部・製造部でも間違いが起こりにくくなります。

フタル酸の移行性対策

追加物質であるフタル酸は接触したものの中で移行する性質を持っています。例を挙げるならば、RoHS対応品を非対応品のビニールシートの上に置いておくだけでフタル酸が移動し、対応品が非対応品になってしまいます。それを防ぐためにテーブルの上のビニールシートやテープ・ペンなどの梱包資材も徹底的にRoHS対応品へと切り替えています。そうすることによってわずかなリスクもなくすことができます。

勉強会による周知徹底

製造部で商品の製造にかかわる人間はもちろん、営業や営業アシスタントにも勉強会を開催し、RoHSに対しての理解を深めています。会社全体でRoHSに対しての意識を持つことでたとえどこかでミスが起きても誰かがミスに気付けるような環境作りに力を入れています。